TOEIC・TOEFL・ITP換算の目安 — スコアを入れてCEFRレベルで比較
TOEIC L&R・TOEFL iBT・TOEFL ITPのいずれかのスコアを入れると、公式のCEFR対応にもとづく習熟度レベルと、同じCEFR帯に該当する他の試験のスコア範囲を表示します。「TOEIC 750点はTOEFLで何点くらいか」「TOEFL ITP 550点はTOEICでいうと何点か」を調べるためのツールです。※試験どうしの直接換算ではありません(理由は下で説明します)。
換算のやり方: 公式の直接換算表はないので、CEFRで対応づけます
TOEICとTOEFLはどちらもETSが開発する試験ですが、測っているものが違います。TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの2技能、TOEFL iBTはアカデミック英語の4技能です。そのため両試験を直接換算する公式の表はありません。このツールが示すのは、IIBC・ETSがそれぞれ公表しているCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)対応を介した「同じ習熟度帯に該当するスコア範囲」であり、実際に両方を受験した場合の得点を保証するものではありません。
公式のCEFR対応では、TOEIC L&Rが測定できるのはA1〜C1までで、C2に対応する区分はありません。一方TOEFL iBTはC2(旧スコア114〜120)まで対応があります。つまり「TOEIC満点=C2」ではない、という点に注意してください。
2026年1月21日から、TOEFLのスコアは1〜6になりました
TOEFL iBTは2026年1月21日の実施回から、従来の0〜120点に代わって1〜6(0.5刻み)のバンドスコアを採用しています。移行期間中(2028年1月まで)のスコアレポートには、CEFRレベル・1〜6のスコア・旧0〜120換算の総合点が併記されます。このツールは受験時期に合わせて「旧0〜120」と「現行1〜6」のどちらでも入力できるようにしています。
出願に使えるのは、志望先が指定する試験の公式スコアだけです。TOEFL提出が指定されているなら、目安に頼らずTOEFLを受験するのが確実です。
換算結果の読み方: TOEIC 750点・TOEFL ITP 550点を入れると何が出るか
具体例で見てみます。「TOEIC L&R から」を選んで750と入れると、結果は「CEFR B1 の帯」、同じ帯として「TOEFL iBT(旧) 42〜71 / TOEFL iBT(現行) 3〜3.5」が表示されます。ここで「TOEIC 750点=TOEFL 60点」のように1点に決めないのがこのツールの方針です。B1帯はTOEIC L&Rでは550〜784点という幅があり、その中のどこにいるかが旧TOEFLの42〜71点のどこに対応するかは、公式資料のどこにも書かれていないからです。逆に「TOEFL iBT(旧0〜120)から」を選んで80と入れれば「CEFR B2 の帯」、同じ帯のTOEIC L&Rは785〜944点と出ます。「TOEFL ITP(Level 1)から」を選んで550と入れた場合も同じで、結果は「CEFR B2 の帯」、同じ帯としてTOEIC L&R 785〜944点・TOEFL iBT(旧)72〜94点・現行4〜4.5が並びます。つまりTOEFL ITP 550点は、TOEIC L&Rでいえば785〜944点と同じCEFR帯ということです。1点対1点の換算値は出しません。
帯の区切りは、IIBCが公表するTOEIC L&RのCEFR対応(リスニング・リーディングそれぞれの各レベル最低点を合計した値)と、ETSが公表するTOEFL iBTのCEFR対応をそのまま使っています。運営者が独自に決めた境界値は1つもありません。
目安として押さえておきたい対応
当ツールが用いている対応は次のとおりです。CEFR B1(自立した言語使用者の入口)はTOEIC L&R 550〜784点、TOEFL iBT 旧42〜71点・現行3〜3.5。CEFR B2(一定の複雑な内容に対応できるレベル)はTOEIC L&R 785〜944点、TOEFL iBT 旧72〜94点・現行4〜4.5。CEFR C1(熟達した言語使用者)はTOEIC L&R 945〜990点、TOEFL iBT 旧95〜113点・現行5〜5.5です。その下のA2はTOEIC L&R 225〜549点(現行TOEFL 2〜2.5。旧TOEFLの総合点には公式対応なし)、A1は120〜224点(現行1〜1.5)。出願要件に「CEFR B2以上」とあれば、下限はTOEIC L&R 785点、TOEFL iBTなら旧72点(現行4.0)ということになります。ただしこれは幅を持ったレンジであり、ピンポイントの点数対応ではありません。
換算値を信じすぎてはいけない理由
TOEICで900点を取っている人がTOEFL iBTで対応するスコアを取れるとは限りません。TOEFLにはスピーキングとライティングがあり、TOEIC L&R対策だけをしてきた場合、この2技能がまったく未訓練であることが多いためです。逆にTOEFLで高得点の人がTOEICを受けると、ビジネス場面の語彙や解答スピードに戸惑うことがあります。換算値は「だいたいどのあたりか」を掴むためのものであり、出願要件を満たすかどうかの判断には使えません。
出願で使うときの注意
大学院がTOEFLスコアの提出を求めている場合、TOEICのスコアを換算して代用することはできません。指定された試験を実際に受験する必要があります。また、TOEFL iBTは受験料が高く、TOEIC L&Rほど気軽に受け直せないのが実情です。まずTOEICで現在地を測り、当ツールでおおよそのTOEFL相当を確認したうえで、必要な上積みを見積もってからTOEFLの受験計画を立てる、という使い方が現実的でしょう。TOEIC側で何点の上積みが要るかが決まれば、そこまでの学習時間と週あたりのペースはTOEIC目標スコア逆算で計算できます。
英検やIELTSも同じ枠組みの上に並ぶ
CEFRを経由するという考え方は、TOEICとTOEFLの間だけのものではありません。日本英語検定協会は英検の各級をCEFRに対応づけており(1級はC1またはB2、準1級はB2またはB1、2級はB1またはA2)、IELTSも公式にバンド8.5以上をC2、C1の下限を6.5〜7.0の間としています。大学院の出願要件で「TOEIC ◯点以上、TOEFL iBT ◯点以上、または英検準1級以上」といった並列表記を見かけるのは、この共通の物差しの上で同等とみなしているためです。
どの試験を受けるかの決め方
選択の基準は「換算すると高く出そうな試験」ではなく、出願先が受け付けている試験かどうかが最優先です。そのうえで、①受験機会の多さ(TOEIC L&Rは実施回数が多く、直近の日程を取りやすい)、②受験料(TOEFL iBTは1回US$195で円換算では3万円前後、TOEIC L&R公開テストの7,810円よりかなり高額)、③対策に必要な時間(4技能型はスピーキングとライティングの準備が別途必要)、この3点で比べるのが現実的です。出願まで半年を切っている場合、未受験の4技能試験に新規で挑むより、受験経験のある試験で点を積み増すほうが確実なことが多くなります。運営者の2024年の外部受験(東大院 生命環境科学系)もTOEIC L&R一本で、3月から6月に4回受けて600点台後半から800点台に上げました。
スコアの有効期限と、証明書が届くまでの時間
TOEFL iBTのスコアは受験日から2年間有効です。TOEIC L&Rには公式な有効期限の定めはありませんが、大学院の出願要件では「試験日(または出願日)から2年以内に受験したもの」と指定されるのが一般的で、東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻の2027年度(2026年夏実施)修士課程入試のように「試験日が2024年10月1日以降のスコア」と日付で区切る例もあります。つまり学部2年生のときに取ったスコアは、修士の出願時には使えない可能性があるということです。
証明書が届くまでの時間も逆算に入れてください。TOEIC L&R公開テストは、オンラインの結果が試験日の約17〜20日後、公式認定証(Official Score Certificate)は試験日から30日以内の発送です(IIBC)。出願に原本が必要なら最終受験日は出願締切の約2か月前が目安で、申込締切まで含めた詳しい逆算と2026年度の公開テスト日程・申込締切の一覧はTOEIC目標スコア逆算にまとめています。
※受け付ける試験・スコア形式・有効期限は大学院ごとに違い、年度で変わります。必ず志望先のその年度の募集要項で確認してください。
TOEIC・TOEFL・CEFR 対応早見表
上のツールと同じ対応(IIBC・ETSが公表するCEFR対応)に、団体受験用のTOEFL ITP(Level 1、310〜677点)のCEFR基準値を加えた早見表です。
CEFRレベルごとの公式対応
| CEFR | TOEIC L&R | TOEFL iBT(旧0〜120) | TOEFL iBT(現行1〜6) | TOEFL ITP(Level 1) | 目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| CEFR A1 | 120〜224 | 対応なし | 1〜1.5 | 対応なし(343未満) | 基礎の入り口 |
| CEFR A2 | 225〜549 | 対応なし | 2〜2.5 | 343〜432 | 基礎レベル |
| CEFR B1 | 550〜784 | 42〜71 | 3〜3.5 | 433〜542 | 日常会話レベル。自立した使用者の入り口 |
| CEFR B2 | 785〜944 | 72〜94 | 4〜4.5 | 543〜619 | 実務・大学レベル |
| CEFR C1 | 945〜990 | 95〜113 | 5〜5.5 | 620〜677 | TOEIC L&Rで測れる上限の帯 |
| CEFR C2 | 対応区分なし | 114〜120 | 6 | 対応区分なし | TOEIC L&Rでは測定対象外 |
TOEIC L&Rが測定できるのはA1〜C1までで、C2に対応する区分はありません。また旧TOEFLの総合点は、公式対応が定義されているのがB1(42点)以上です。TOEFL ITPはETSが総合スコアの基準値(A2: 343点以上、B1: 433点以上、B2: 543点以上、C1: 620点以上)を公表しており、この表の範囲はその基準値から作っています。ITPは団体受験専用で、外部の大学院出願では認められない研究科が多い点に注意してください(TOEFL ITPは院試で使える?)。
TOEFL ITPはTOEICで何点くらい? — ITPスコアから見た換算の目安
上の表と同じ数値を、TOEFL ITPの点数順に並べ替えたものです(数値の正は上の「CEFRレベルごとの公式対応」表で、この表はその並べ替えです)。ITPを受けた人が「自分のITPの点数はTOEICでいうと何点くらいか」を見るときはこちらを使ってください。
| TOEFL ITP(Level 1) | 同じCEFR帯 | TOEIC L&R | TOEFL iBT(旧0〜120) | TOEFL iBT(現行1〜6) |
|---|---|---|---|---|
| 343〜432 | A2 | 225〜549 | 対応なし | 2〜2.5 |
| 433〜542 | B1 | 550〜784 | 42〜71 | 3〜3.5 |
| 543〜619 | B2 | 785〜944 | 72〜94 | 4〜4.5 |
| 620〜677 | C1 | 945〜990 | 95〜113 | 5〜5.5 |
TOEFL ITPとTOEICを直接結ぶ公式の換算表はありません。この表は、ETSが公表するITPのCEFR基準値と、IIBCが公表するTOEIC L&RのCEFR対応を、同じCEFR帯どうしで突き合わせた目安です。ITP 343点未満にはETSが公表するCEFRの基準値がないため、この表にも行がありません。ITPが出願そのものに使えるかどうかは別の問題で、TOEFL ITPは院試で使える?に研究科の実例つきでまとめています。
TOEFL iBT 新旧スケール対応(2026年1月21日以降)
| 現行スコア(1〜6) | 旧スコア(0〜120)の目安 |
|---|---|
| 1.0 | 0 以上 |
| 1.5 | 12 以上 |
| 2.0 | 24 以上 |
| 2.5 | 34 以上 |
| 3.0 | 44 以上 |
| 3.5 | 58 以上 |
| 4.0 | 72 以上 |
| 4.5 | 86 以上 |
| 5.0 | 95 以上 |
| 5.5 | 107 以上 |
| 6.0 | 114 以上 |
TOEFL ITPのセクションスコアとCEFRレベル(Listening・Structure・Reading)
ITPのスコアレポートには、総合スコアのほかに Listening Comprehension(リスニング)、Structure and Written Expression(文法)、Reading Comprehension(読解)の3セクションそれぞれのスコアが載ります。「リスニングのスコアだけを見ると、これはどのレベルにあたるのか」を確かめるための、ETS公表のセクション別カットスコアが次の表です。
| CEFR | 総合(Total) | Listening Comprehension | Structure and Written Expression | Reading Comprehension |
|---|---|---|---|---|
| CEFR C1 | 620 | 62 | 64 | 60 |
| CEFR B2 | 543 | 55 | 53 | 55 |
| CEFR B1 | 433 | 46 | 43 | 41 |
| CEFR A2 | 343 | 38 | 32 | 33 |
数値は各レベルのカットスコア(そのレベルとみなす下限)です。たとえばリスニングが55点なら、リスニング単体ではB2の下限に達しています。ただしセクションの点数をTOEIC L&Rの点数に換算する公式の表はありません。ETSが公表しているのは、ここに載せたCEFRのカットスコアと、各セクションが取り得る点数の範囲までです。各セクションの点数の範囲・問題数・解答時間はTOEFL ITPは院試で使える?のテスト構成表にまとめています。
TOEFL iBTは2026年1月21日の実施回から1〜6(0.5刻み)のスコアに移行しました。2028年1月までの移行期間は、スコアレポートにCEFRレベル・1〜6スコア・旧0〜120換算が併記されます。この表は換算ではなくCEFR共通帯の比較です。出願には志望先が指定する試験の公式スコアをご使用ください。出典: IIBC「TOEIC ProgramとCEFR」(L&R各レベルの最低スコア)、ETS「TOEFL iBT Score Scale Update」(1〜6とCEFR・旧スコアの対応)、ETS公表のTOEFL iBT旧スケールCEFR対応表、ETS「TOEFL ITP: Scoring」(ITP Level 1の総合・セクション別CEFRカットスコア)。確認日は下の「計算条件・参照情報」に記載。
計算条件・参照情報
最終確認日: 2026年9月15日
- 方式: 両試験の直接換算ではなく、IIBC・ETSが公表するCEFR対応を介した共通帯の比較
- 採用した区分: TOEIC L&R: A1 120〜/A2 225〜/B1 550〜/B2 785〜/C1 945〜990(C2対応なし。IIBC公表のリスニング・リーディング各レベル最低点の合計)。TOEFL iBT(旧): B1 42〜/B2 72〜/C1 95〜113/C2 114〜120。TOEFL iBT(現行1〜6): 2026年1月21日導入、C2=6/C1=5〜5.5/B2=4〜4.5/B1=3〜3.5/A2=2〜2.5/A1=1〜1.5。TOEFL ITP(Level 1): 総合 A2 343〜/B1 433〜/B2 543〜/C1 620〜、セクション別カットスコア(Listening/Structure/Reading) C1 62/64/60・B2 55/53/55・B1 46/43/41・A2 38/32/33
- 更新記録: 2026年8月17日: CEFR区分を公式対照に合わせて修正し、TOEFL新スケール(1〜6)対応を追加(詳細は運営の実記録「この比較表を作り直した話」)。2026年9月12日: 本文とFAQに残っていた修正前の区分(B1=225〜549など)を上記の区分に統一し、FAQのボタン名を現行のものに修正。2026年9月15日: 判定ツールにTOEFL ITP(Level 1)の入力を追加し、ITPスコア順の対応表と、ETS公表のITPセクション別CEFRカットスコアを掲載
公式一次情報: IIBC(TOEIC ProgramとCEFR) ・ ETS(Compare TOEFL iBT Scores) ・ ETS(TOEFL ITP Scoring)
作成・確認: 運営者「おちゃ」(ペンネーム)。誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご指摘ください。確認のうえ修正し、変更内容は更新履歴に記録します。
よくある質問
Q. TOEICとTOEFLの公式な換算表はある?
ありません。どちらもETSの試験ですが、TOEIC L&Rはビジネス英語のリスニング・リーディング、TOEFL iBTはアカデミック英語の4技能と、測っているものが違うためです。当ツールは両試験のCEFR対応を橋渡しにした目安を表示します。
Q. TOEFL ITPのスコアをTOEICに換算できる?
公式の換算表はありません。比べるならCEFRを介した目安になります。ETS JapanはITP(Level 1)の基準値をA2: 343点以上、B1: 433点以上、B2: 543点以上、C1: 620点以上と公表しており、TOEIC L&RのCEFR対応(B1: 550〜、B2: 785〜、C1: 945〜)と重ねると、たとえばITP 543点はTOEIC 785点前後と同じB2帯、ITP 620点はTOEIC 945点前後と同じC1帯という見方ができます。ただしセクション別(リスニングだけ、リーディングだけ)の換算は公表されていません。また、ITPは団体受験専用で外部の大学院出願では認められない研究科が多いため、出願に使うスコアとしては公開テストのTOEICかTOEFL iBTを受け直すのが確実です。
Q. TOEIC750点はTOEFLで何点くらい?
TOEIC L&R 750点はCEFR B1(550〜784点)の帯にあたり、同じB1帯のTOEFL iBTは旧スケールで42〜71点、現行スケールで3〜3.5です。B2帯(旧72点・現行4.0以上)に入るにはTOEIC L&Rで785点が必要です。あくまで帯どうしの対応で、実際のスコアは個人差が大きく出ます。
Q. TOEFLのスコアからTOEICも逆算できる?
できます。「TOEFL iBT(旧0〜120)から」または「TOEFL iBT(現行1〜6)から」のボタンに切り替えて、「TOEFL iBT 総合点(旧スケール 0〜120)」または「TOEFL iBT スコア(現行 1〜6・0.5刻み)」の欄にスコアを入れると、対応するCEFRレベルと同じ帯のTOEIC L&Rの範囲を表示します。旧スケールの総合点42未満には公式のCEFR対応がないため「公式対応なし」と表示します。
Q. 換算したスコアを出願に使える?
使えません。当ツールの換算はCEFRを橋渡しにした目安で、公式なスコア変換ではありません。出願にはそれぞれの試験の公式スコアが必要です。学習の目標設定や、今の実力の把握のためにお使いください。
Q. TOEICとTOEFLはどちらを受けるべき?
志望先の指定が最優先です。指定がなければ、国内の院試ではTOEICを受け付ける研究科が多く、受験機会も多いため取り組みやすいといえます。海外の大学院や一部の専攻では、TOEFL iBTやIELTSが求められます。