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電気代は「W×時間×単価」で全部わかる — 家電別の目安と、効く節約の順番

電気代の話は「こまめに消しましょう」で終わりがちですが、実は掛け算3つで全部計算できます。式を1回覚えると、どの家電が財布に効いていて、どの節約が誤差なのかが自分で判定できるようになります。

電気代の式は1つだけ

電気代 = 消費電力(W) ÷ 1000 × 使った時間(h) × 電力量単価(円/kWh)

消費電力は家電本体のラベルか説明書に「◯◯W」と書いてあります。単価は検針票の電力量料金を使用量(kWh)で割ると自分の実際の単価が出ます。この記事では目安として広く使われる31円/kWhで計算します。

たとえば1200Wのドライヤーを10分使うと、1.2kW × (10/60)h × 31円 = 約6.2円。毎日使っても月186円です。「ドライヤーは電気を食う」は瞬間の話で、時間が短いので月額では小物なのです。

家電別 — 月額の目安を式から出す

すべて上の式に代入しただけの計算例です(31円/kWh)。自分の家電のW数で計算し直すには電気代計算ツールが速いです。

家電(仮定)計算1か月の目安
エアコン冷房(平均600Wと仮定)・1日8時間0.6×8×30×31約4,464円
同・24時間つけっぱなし0.6×24×30×31約13,392円
冷蔵庫(カタログ年間250kWhの機種)250÷12×31約646円
テレビ100W・1日4時間0.1×4×30×31約372円
ノートPC 50W・1日8時間0.05×8×30×31約372円
LED照明40W・1日5時間0.04×5×30×31約186円
ドライヤー1200W・1日10分1.2×(10/60)×30×31約186円
スマホ充電(約10W・1日2時間)0.01×2×30×31約19円

表から分かるとおり、電気代は「W数 × 使用時間」が大きいものだけが効きます。冷暖房のように数百Wで何時間も動くものが主役で、スマホの充電をこまめに抜いても月20円の世界です。

「エアコンつけっぱなし論争」の答え方

エアコンは設定温度に到達するまでが最も電力を使い、安定後は消費が下がります。だから30分程度の外出ならつけっぱなしのほうが安いことが多く、数時間空けるなら消すほうが安い、が式から出る答えです。上の表の「平均600W」はあくまで仮定で、部屋の断熱・外気温・機種で大きく変わります。自宅の実態を知りたければ、検針票の使用量をエアコンを使った月と使わない月で見比べるのが確実です。

節約は「効く順」にやる

① 単価と契約を見直す(効果大・我慢ゼロ) — 電力会社の料金プランと契約アンペアの見直しは、生活を何も変えずに単価そのものを下げる唯一の手段です。検針票で自分の単価を計算してみて、31円/kWhより明らかに高いなら比較する価値があります。

② 大物の使い方を変える(効果中) — 冷暖房の設定温度を1〜2度ゆるめる、フィルターを掃除する、冷蔵庫を壁から離して詰め込みすぎない。数百Wクラスの家電だけを相手にします。

③ 小物のこまめなオンオフ(効果小) — 待機電力や照明のこまめな消灯は、やらないよりはいい程度です。月数十円のためにストレスを溜めるくらいなら、①と②に集中したほうが合理的です。

「今やろうとしている節約が月いくらか」を先に計算してから行動を決める。これがこの記事でいちばん伝えたいことです。計算は電気代計算ツールにW数と時間を入れるだけです。

※単価31円/kWhは目安です。実際の請求には基本料金・燃料費調整・再エネ賦課金が含まれ、契約プランによって単価も変わります。正確な金額は検針票・電力会社のマイページでご確認ください。

よくある質問

Q. 待機電力はどれくらいかかっている?

家庭の消費電力量の数%程度とされ、月額では大きくても数百円の範囲です。長期の外出時にまとめて切るのは有効ですが、毎日の抜き差しで得られる節約は小さいので、冷暖房や契約の見直しを優先するほうが効果的です。

Q. オール電化や深夜プランでも同じ計算でいい?

式は同じですが、単価が時間帯で変わります。深夜が安いプランなら、同じ家電でも使う時間帯によって電気代が変わるので、自分のプランの時間帯別単価を当てはめて計算してください。

Q. ブレーカーのアンペア数を下げると安くなる?

基本料金がアンペア制の電力会社では、契約アンペアを下げると毎月の基本料金が下がります。ただし同時に使える電力の上限も下がるため、電子レンジとドライヤーの併用でブレーカーが落ちるようになる可能性があります。よく使う家電のW数を足し算してから判断してください。