東大院 生命環境科学系の過去問 頻出用語200語(2問以上に出た用語)
過去10年・114問の用語ミニ辞典(2128語)のうち、2問以上に出た200語です。×の数字は登場した問題数、括弧は実施年です。
物理学(30語)
- 化学ポテンシャル μ ×5(2019・2017・2015・2014年)
- 粒子 1 個増やすときの自由エネルギー変化 μ = (∂F/∂N)_{T,V}。相平衡・拡散平衡の指標。
- 分配関数 Z ×4(2019・2017・2016・2012年)
- 全状態にわたる e^(−βE) の和(古典は位相空間積分/(h^N N!))。ここから E, S, μ など熱力学量を導く母関数。
- 慣性モーメント ×4(2019・2017・2015・2014年)
- 回転のしにくさを表す量。一様な球(半径a・質量M)は中心まわりで (2/5)Ma²。
- エントロピー S ×3(2016・2015年)
- S=k_B log W(ボルツマンの原理)。Wは条件を満たす微視状態数。
- アミロイド ×2(2024・2019年)
- クロスβシートを共通構造とする不溶性の線維状タンパク質凝集体。
- カノニカル分布 ×2(2016・2013年)
- 温度Tの熱浴と接する系の分布。状態iの確率は exp(−βEᵢ) に比例。β=1/(k_B T)。
- グランドカノニカル分布 ×2(2017・2014年)
- 温度 T と化学ポテンシャル μ が一定(粒子浴と接触)の統計集団。
- スターリングの公式 ×2(2016・2012年)
- 大きな整数Mで log M!≈M log M−M。多数系のエントロピー評価に必須の近似。
- スターリング近似 ×2(2019・2017年)
- ln N! ≈ N ln N − N(N ≫ 1)。エントロピー・化学ポテンシャル計算で多用。
- ビリアル定理 ×2(2024・2015年)
- 調和ポテンシャルでは定常状態で⟨K̂⟩=⟨Û⟩。
- マクスウェル関係式 ×2(2025・2017年)
- 自由エネルギーの2階偏微分の対称性から得る状態量間の恒等式。
- 不確定性関係 ×2(2016・2015年)
- δx·δp ≥ ℏ/2。位置と運動量のゆらぎを同時に任意に小さくはできない。
- 中心力 ×2(2016・2012年)
- 常に一定点(中心)を向く力。万有引力やクーロン力が例。中心まわりの力のモーメントが0になる。
- 井戸型ポテンシャル ×2(2017・2014年)
- 有限区間だけV=0(低い)でその外が高いポテンシャル。幅と深さで束縛状態の数が決まる。無次元量 z₀=a√(2mV₀)/ℏ が目安。
- 分子シャペロン ×2(2024・2012年)
- 他のタンパク質の折り畳みを介助し、誤った折り畳みや凝集を防ぐタンパク質群。
- 分極電荷(束縛電荷) ×2(2019・2014年)
- 分極により現れ自由に動けない電荷。体積密度 ρ_b=−div P、面密度 ω=P·n(n は誘電体外向き法線)。
- 単振動 ×2(2023・2012年)
- 復元力が変位に比例する周期運動。ω=√(k/m)。
- 撃力 ×2(2017・2014年)
- 非常に短い時間に働く大きな力。その間の有限力(重力・摩擦など)の力積は無視できる。
- 最小不確定状態 ×2(2024・2013年)
- δxδp=ℏ/2 を満たす状態。調和振動子の基底状態が該当。
- 有効ポテンシャル ×2(2019・2014年)
- 回転系で遠心力を含めて定義するポテンシャル。その平衡での2階微分から微小振動の振動数 Ω が求まる。
- 混合エントロピー ×2(2016年)
- s=−k_B(n₁ log n₁+n₂ log n₂) の形。各状態の割合の乱雑さを表す1個あたりエントロピー。
- 熱力学的状態方程式 ×2(2017・2016年)
- (∂U/∂V)_T = −P + T(∂P/∂T)_V。内部エネルギーの体積依存を状態量で表す関係。
- 熱的ドブロイ波長 ×2(2017・2014年)
- λ=h/√(2πm k_B T)。量子効果が効きだす目安の長さ。
- 状態密度 D(ε) ×2(2019・2015年)
- 単位エネルギーあたりの一粒子状態数。本問は等間隔準位 ε_n = ℏωn を連続化して D(ε) = 1/(ℏω)。
- 生成消滅演算子 ×2(2024・2023年)
- â|n⟩=√n|n−1⟩、â†|n⟩=√(n+1)|n+1⟩、x̂=δx₀(â+â†)。
- 界面活性剤 ×2(2017・2012年)
- 液面に吸着し表面張力を下げる分子。表面圧を生む。
- 発散定理(ガウスの定理) ×2(2015・2014年)
- 閉曲面の面積分 ∫_S A·n dS を体積積分 ∫_V(∇·A)dV に変換する定理。本問では ∇·r=3 を用いて ∫_S n·r dS=3V を得る。
- 等分配則 ×2(2019・2013年)
- 古典系で各 2 次の自由度が (1/2)k_B T を担う。1次元調和振動子は運動+ポテンシャルで k_B T/粒子。
- 角運動量 ×2(2017・2016年)
- 回転の勢い。スピン Iω と中心の並進による寄与 Mav の和。外力のモーメントが0なら保存する。
- 零点エネルギー ×2(2017・2012年)
- 基底状態でも0にならないエネルギー ℏω/2(3次元では3ℏω/2)。不確定性原理に由来。
化学・生化学(80語)
- SDS-PAGE ×9(2019・2017・2016・2015・2013・2012年)
- SDS で変性・均一荷電させたタンパク質を分子量に応じて分離する電気泳動。分子量マーカーとの比較で分子量を推定できる。
- 小胞体(ER) ×4(2017・2016・2014・2012年)
- 真核細胞で分泌タンパク質・膜タンパク質が翻訳と共役して膜挿入・合成される場。
- Ni-NTA ×3(2025・2017・2012年)
- NTAがNi²⁺を四座配位した担体。HisイミダゾールをIMACで捕捉。
- α-ヘリックス ×3(2023・2017年)
- 主鎖C=OとN–Hの水素結合で安定化する右巻きらせん。
- アセチルCoA ×3(2019・2014・2013年)
- 開始基質。CH₃-CO-S-CoA。脂肪酸鎖のメチル末端側2炭素を供給する。
- アレニウスの式 ×3(2023・2017・2015年)
- k=A exp(−Ea/RT)。温度と速度定数の関係。
- ウエスタンブロット ×3(2013・2012年)
- 電気泳動後にタンパク質を膜へ転写し、抗体で特定タンパク質を検出する方法。
- クラペイロンの式 ×3(2025・2024・2014年)
- dP/dT=ΔH/(TΔV)。ΔV>0なら加圧で融点上昇。
- コドン ×3(2023・2015・2014年)
- mRNA上の連続3塩基。アミノ酸1個を指定。
- シグナルペプチダーゼ ×3(2016・2014・2012年)
- 小胞体内腔側でシグナル配列を切断する酵素。
- ジスルフィド結合 ×3(2019・2014・2013年)
- 2つのシステイン(Cys)のチオール(-SH)が酸化してできる共有結合 -S-S-。三次・四次構造を強固に架橋する。
- ストークスシフト ×3(2024・2016・2012年)
- 吸収極大と蛍光極大の波長差。ダイクロイック分離の根拠。
- ハイドロパシープロット ×3(2017・2016・2012年)
- 配列に沿って疎水性度を窓平均してプロットした図。膜貫通ヘリックス(疎水領域)の位置と本数を予測する。
- ファラデー定数 F ×3(2016・2015・2012年)
- 電子1 mol あたりの電気量, F = 9.649×10⁴ C mol⁻¹。
- プリン/ピリミジン ×3(2024・2017・2013年)
- 二環性(A,G)/単環性(C,T,U)の含窒素塩基。
- 一次構造 ×3(2017・2014・2012年)
- ポリペプチドのアミノ酸配列。
- 二次構造 ×3(2017・2016・2012年)
- 主鎖のアミド基間水素結合による局所規則構造(α-ヘリックス、β-シート)。
- 分子ふるい効果 ×3(2019・2016・2013年)
- ゲルの網目が大きい分子ほど通りにくくする効果。SDS-PAGE での分子量分離を担う。
- 定常状態近似 ×3(2023・2019・2015年)
- 中間体の d[中間体]/dt≈0 と置く近似。
- 抗原抗体反応 ×3(2019・2013年)
- 抗体が特定の抗原(エピトープ)を鍵と鍵穴のように特異的に認識して結合する反応。
- 脱アミノ化 ×3(2024・2017・2014年)
- 塩基のアミノ基が加水分解で=Oに変わる反応。C→U、A→ヒポキサンチン等。
- 蛍光量子収率 ×3(2016・2012年)
- 吸収した光子数に対する放出蛍光光子数の割合 Φ=k_r/(k_r+k_nr)。温度上昇で無輻射失活が増え低下する。
- 解糖系 ×3(2017・2015・2014年)
- グルコースをピルビン酸へ分解し正味2 ATPを生じる細胞質の経路。発酵・呼吸に共通する。
- A260/A280比 ×2(2023・2013年)
- DNA純度指標。dsDNAで≈1.8、低いとタンパク質混入。
- FRET ×2(2023・2013年)
- 近接2蛍光色素間の非放射的エネルギー移動。相互作用を検出。
- GFP(緑色蛍光タンパク質) ×2(2017・2015年)
- 細胞質でのみ正しく折りたたまれて蛍光を発し、ペリプラズムでは無蛍光。融合トポロジーレポーターに用いる。
- GPIアンカー ×2(2014・2012年)
- グリコシルホスファチジルイノシトールでタンパク質C末端を膜外層に繋留する修飾。
- I型膜タンパク質 ×2(2016・2012年)
- 切断型シグナル配列+停止転移配列を持ち、N末端が内腔側・C末端が細胞質側になる1回膜貫通型。タンパク質Xがこれに当たる。
- SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) ×2(2014・2013年)
- 陰イオン界面活性剤 CH₃(CH₂)₁₁OSO₃⁻Na⁺。疎水性相互作用を壊し負電荷を付与してタンパク質を一様に展開させる(SDS-PAGE の原理)。
- π-πスタッキング ×2(2016・2012年)
- 芳香環同士が平行に積み重なる相互作用。
- アキシアル/エクアトリアル ×2(2017・2016年)
- いす形六員環の置換基の向き。アキシアルは環軸に平行(縦)、エクアトリアルは環の外側に張り出す(横)。かさ高い基はエクアトリアルが安定。
- イミダゾール ×2(2017・2012年)
- 5員環の芳香族複素環(N 2個)。ヒスチジン側鎖の官能基で、一方の N(非共有電子対をもつ側)が金属に配位し、pKa は約6で pH により配位能が変わる。
- インターカレーション ×2(2016・2012年)
- 平面芳香族分子が塩基対間へ挿入・積層される結合様式。
- ウエスタンブロッティング ×2(2016・2015年)
- 電気泳動後に膜へ転写し抗体で特定タンパク質を検出する手法。分子量シフトの検出にも使う。
- エドマン分解 ×2(2017・2016年)
- PITC を用い N 末端から1残基ずつ PTH-アミノ酸として切断・同定し配列を読む方法。
- エンタルピー H ×2(2016・2014年)
- H = U + PV。理想気体では温度のみの関数, dH = Cp dT。
- オリゴ糖転移酵素 ×2(2014・2013年)
- 小胞体内腔で前駆体オリゴ糖をAsnへ転移させる酵素(OST)。
- カオトロピック剤 ×2(2014・2012年)
- 水の水素結合構造を乱し、水素結合・疎水効果を弱めて変性を促す物質。尿素・グアニジン塩など。
- ギブズエネルギー G ×2(2016・2015年)
- G = H − TS。定温定圧で ΔG < 0 が自発。ΔG = ΔH − TΔS。
- ゴルジ体 ×2(2016・2014年)
- 小胞体で作られたタンパク質の糖鎖修飾・選別・輸送を担う細胞小器官。内腔は細胞外と位相的に等価。
- ジアステレオマー ×2(2015・2014年)
- 複数の不斉炭素をもつとき生じる、互いに鏡像でない立体異性体。Ile・Thr の allo 体など。
- ステロイド骨格 ×2(2017・2015年)
- 6員環3つ(A・B・C)と5員環1つ(D)が縮合した四環性骨格。角位置にメチル基(C10, C13)をもつ。
- スフィンゴミエリン ×2(2014・2013年)
- スフィンゴシンを骨格とするスフィンゴ脂質。グリセロール由来でなく外層に多い。
- ツニカマイシン ×2(2014・2012年)
- N型糖鎖付加(脂質結合型前駆体の合成)を阻害する薬剤。
- デオキシリボース ×2(2015・2014年)
- リボースの2′位-OHが-Hに置換された糖。DNAの構成糖。
- ファントホッフの式 ×2(2019・2014年)
- d(ln K)/dT = ΔH°/(RT²)。吸熱(ΔH°>0)なら K は昇温で増加・冷却で減少。平衡定数の温度依存性を表す。
- フリップフロップ ×2(2017・2014年)
- 脂質二重層の内層と外層の間を分子が反転移動する運動。リン脂質はまれに起こすが膜タンパク質では起こらない。
- ブロッキング ×2(2019・2013年)
- スキムミルクや BSA で膜の空き部位を覆い、抗体の非特異吸着による背景を抑える操作。
- プラスミド ×2(2012年)
- 細菌が持つ染色体とは別の環状DNA。自律複製し、外来DNAを組み込むクローニングのベクターとして使う。
- プリン/ピリミジン塩基 ×2(2016・2013年)
- プリン=二環(A,G)、ピリミジン=一環(C,U,T)。
- ヘスの法則 ×2(2016・2015年)
- 反応熱(状態量変化)は経路によらず始・終状態のみで決まる。
- ホスホジエステル結合 ×2(2013・2012年)
- 糖の 3'-O と次の糖の 5'-O をリン P が橋渡しする –O–P(=O)(O⁻)–O– 結合。
- ミカエリス・メンテン式 ×2(2019・2017年)
- v = Vₘₐₓ[S]/(Kₘ + [S])。酵素反応の初速度と基質濃度の関係式。Vₘₐₓ = k₂[E]₀。
- モル吸光係数 ε ×2(2013・2012年)
- 濃度1 M・光路長1 cmあたりの吸光度。物質固有の値。単位 M⁻¹cm⁻¹(=L·mol⁻¹·cm⁻¹)。
- ランベルト・ベールの法則 ×2(2013・2012年)
- A = εcl。吸光度は溶質のモル濃度cと光路長lに比例する。
- リン酸化 ×2(2013・2012年)
- タンパク質のセリン・トレオニン・チロシンの水酸基にリン酸基を付加する翻訳後修飾。
- ワトソン・クリック塩基対 ×2(2016・2013年)
- A·T(A·U)とG·Cの相補的水素結合対。
- 三次構造 ×2(2017・2012年)
- 1本のポリペプチド鎖全体の立体的折りたたみ。側鎖間相互作用で安定化。
- 不斉炭素(キラル中心) ×2(2017・2016年)
- 互いに異なる4つの基が結合した炭素。鏡像異性を生む立体中心。sp² 炭素や等価な基を2つもつ炭素は不斉炭素ではない。
- 側方拡散 ×2(2017・2013年)
- 分子が膜面内を横方向に移動する熱運動。リン脂質・膜タンパク質に共通。
- 半減期 t₁/₂ ×2(2015・2012年)
- 反応物質濃度が初濃度の半分になる時間。1次では一定、2次・0次では初濃度に依存。
- 可逆過程 ×2(2016・2015年)
- 各瞬間に平衡を保ちながら進む理想的過程。可逆断熱は等エントロピー(ΔS = 0)。
- 四次構造 ×2(2017・2012年)
- 複数サブユニットの会合による複合体構造。カタラーゼはホモ四量体。
- 塩基除去修復(BER) ×2(2024・2014年)
- 損傷1塩基をグリコシラーゼで除き、切断・合成・連結で直す経路。
- 変性 ×2(2019・2013年)
- 非共有結合的相互作用が壊れてタンパク質の高次構造がほどけ、天然の立体構造・機能が失われること。
- 変性(denaturation) ×2(2019・2014年)
- タンパク質・酵素の高次構造(二次・三次・四次)が崩れて天然の機能を失う現象。一次構造(アミノ酸配列)は保持される。可逆・不可逆がある。
- 定圧モル熱容量 Cp ×2(2017・2015年)
- 圧力一定で 1 mol を 1 K 昇温するのに要する熱量。反応の ΔCp = Σ(生成物 Cp) − Σ(反応物 Cp)。
- 尿素 ×2(2013・2012年)
- 水素結合を壊す変性剤。RNAの二次構造を除く変性PAGEに用いる。(NH₂)₂C=O。
- 気体定数 R ×2(2016・2015年)
- R = 8.314 J K⁻¹ mol⁻¹。理想気体 PV = nRT に現れる。
- 求核アシル置換 ×2(2013年)
- カルボニル炭素へ求核剤が付加し脱離基が抜ける反応。エステル→酸無水物もこれ。
- 活性化エネルギー Ea ×2(2017・2015年)
- 反応が進むために越える必要のあるエネルギー障壁。触媒はこれを下げる。
- 疎水性相互作用 ×2(2019・2014年)
- 無極性基が水を避けて集合する現象。周囲の水の秩序化(エントロピー低下)を避ける効果が駆動力で、タンパク質フォールディングの主因。
- 等電点(pI) ×2(2023・2016年)
- 正味電荷0のpH。溶解度が最小。
- 膜貫通領域 ×2(2016・2012年)
- 脂質二重層を貫通する約20残基の疎水性α-ヘリックス。ハイドロパシープロットで疎水性ピークとして現れる。
- 芳香族アミノ酸 ×2(2015・2013年)
- Trp・Tyr・Phe。280 nm付近の吸収はTrp>Tyr>Pheの順。
- 融合タンパク質 ×2(2012年)
- 目的タンパク質とタグ(GFP等)を1本のポリペプチドとして連結したもの。連結位置が機能を損なうことがある。
- 表面プラズモン共鳴(SPR) ×2(2019・2015年)
- 金属薄膜表面の屈折率変化を共鳴角のシフトとして検出し、結合をリアルタイム・無標識で測る手法。
- 起電力 E ×2(2016・2012年)
- 電池が生む電位差。ΔG° = −nFE°(n は移動電子数)。E° > 0 で自発。
- 速度定数 k ×2(2015年)
- 反応速度式の比例定数。温度に依存し、アレニウス式 k=A·exp(−Ea/RT) に従う。
- 遷移状態 ×2(2019・2013年)
- 反応経路のエネルギー最高点にある不安定な状態。触媒(酵素)はこれを安定化して Eₐ を下げる。
生物学(90語)
- コヒーシン ×4(2019・2017・2016・2012年)
- 姉妹染色分体をつなぎとめる環状タンパク質複合体。Scc1(クレイシン)サブユニットがセパラーゼに切断される。
- フォトトロピン ×4(2025・2023・2015・2013年)
- 孔辺細胞の青色光受容体(光受容キナーゼ)。
- 光呼吸 ×4(2017・2016・2013年)
- ルビスコがO2と反応して生じるグリコール酸を、葉緑体・ペルオキシソーム・ミトコンドリアが連携して代謝する経路。過剰還元力の逃がし場にもなる。
- 糖新生 ×4(2019・2017・2016・2013年)
- アミノ酸・乳酸・グリセロールなど糖以外の物質からグルコースを新たに合成する経路。主に肝臓で行われ低血糖時に働く。
- 色素体(プラスチド) ×4(2017・2014・2013・2012年)
- 植物・藻類に特有の二重膜オルガネラの総称。葉緑体・エチオプラスト・有色体・白色体・アミロプラストなどに分化する。
- RT-PCR ×3(2017・2016・2014年)
- 逆転写(RT)でmRNAをcDNAに変えPCR増幅し、遺伝子発現を検出する手法。
- アドレナリン(エピネフリン) ×3(2019・2016・2014年)
- 副腎髄質から分泌されるアミノ酸誘導体ホルモン。チロシン由来。血糖上昇・心拍増などをもたらす。
- インスリン ×3(2019・2016・2014年)
- 膵臓ランゲルハンス島B(β)細胞が分泌するペプチドホルモン。血糖を下げる唯一のホルモンで、グリコーゲン合成やグルコース取り込みを促進する。
- キアズマ ×3(2017・2016年)
- 乗換えが起こった部位で染色分体がX字状に交差して見える構造。乗換えの細胞学的な現れ。
- グリコーゲン ×3(2019・2016・2015年)
- 多数のグルコースが枝分かれ状に結合した貯蔵多糖。肝臓と筋肉に蓄えられ、必要時に分解される。
- グルカゴン ×3(2019・2016・2014年)
- 膵臓ランゲルハンス島A(α)細胞が分泌するペプチドホルモン。肝臓でグリコーゲン分解・糖新生を促し血糖を上げる。
- ステロイドホルモン ×3(2019・2017・2014年)
- コレステロールを材料とする脂溶性ホルモン。糖質コルチコイド・鉱質コルチコイド・性ホルモンなど。核内受容体を介し遺伝子発現を調節する。
- プロモーター ×3(2015・2014・2012年)
- 転写開始のためRNAポリメラーゼが結合するDNA上の領域(配列)。
- モータータンパク質 ×3(2023・2013・2012年)
- ATP加水分解で細胞骨格上を一方向に動く酵素。
- 動原体(キネトコア) ×3(2019・2017・2016年)
- 染色体のセントロメア上に作られ、紡錘体微小管が結合するタンパク質構造。
- 紡錘体 ×3(2019・2016・2012年)
- 微小管でできた装置。動原体を介して染色体を捕らえ、両極へ分配する。
- 蒸散 ×3(2025・2016・2013年)
- 気孔からの水の気化。集団流で養分吸収・葉を冷却。
- 転写 ×3(2016・2015・2014年)
- ゲノムDNAを鋳型にRNA(mRNAなど)を合成する過程。RNAポリメラーゼが触媒する。
- 転写因子 ×3(2019・2017・2016年)
- DNAの特定の塩基配列に結合して遺伝子の転写(mRNA合成)を促進または抑制するタンパク質。
- 2'-OH(リボース2'水酸基) ×2(2017・2012年)
- RNAの糖リボースがもつ反応性の高い水酸基。隣接リン酸を攻撃してRNA鎖を切断しやすくする。DNAのデオキシリボースにはない。
- ATP合成酵素 ×2(2017・2015年)
- 電気化学的勾配を利用し、H+をルーメンからストロマへ通す際にADP+PiからATPを合成する酵素(光リン酸化)。
- C3植物 ×2(2017・2016年)
- 最初のCO2固定産物が炭素3個の3-PGAである、標準的な光合成経路(カルビン・ベンソン回路のみ)をもつ植物。イネ・コムギ・ダイズなど。
- Cdc20 ×2(2019・2012年)
- APC/Cの活性化補助因子。SAC充足後にAPC/Cを活性化し、後期開始を合図する。
- DNAポリメラーゼ ×2(2017・2015年)
- 鋳型鎖に相補的なヌクレオチドを5'→3'方向につなぎ、DNAを合成・修復する酵素。
- GAP(GTPアーゼ活性化タンパク質) ×2(2016・2012年)
- GTPase-Activating Protein。GタンパクのGTP加水分解を促進して不活性化する負の制御因子。図のY。RanではRanGAP1、Rasではp120GAP・NF1など。
- GEF(グアニンヌクレオチド交換因子) ×2(2016・2012年)
- Guanine nucleotide Exchange Factor。GDPの解離を促進し、GTP結合(活性化)を助ける正の制御因子。図のX。RanではRCC1。
- GFP(緑色蛍光タンパク質, green fluorescent protein) ×2(2015・2014年)
- 紫外・青色光で緑色に光るタンパク質。細胞や遺伝子発現の標識に広く使われる。
- GTPキャップ ×2(2025・2012年)
- 伸長端のGTP型層。末端を安定化。
- PEPカルボキシラーゼ(PEPC) ×2(2016・2013年)
- ホスホエノールピルビン酸(PEP)にCO2(実体はHCO3-)を固定してオキサロ酢酸をつくる細胞質酵素。C4植物・CAM植物の一次固定を担う。
- PsbSタンパク質 ×2(2017・2015年)
- PSIIに付随し、低ルーメンpHを感知してNPQ(熱放散)を誘導するタンパク質。
- RNAポリメラーゼ ×2(2016・2015年)
- ゲノムDNAを鋳型にmRNAを合成する酵素。
- RuBP ×2(2017・2013年)
- リブロース1,5-ビスリン酸。ルビスコがCO2を固定する炭素5個の受容体。回路内で再生される。
- SRP(シグナル認識粒子) ×2(2019・2017年)
- 新生鎖のシグナル配列を認識し、リボソームを ER 膜のトランスロコンへ導く RNA-タンパク質複合体。
- TCA回路(クエン酸回路) ×2(2019・2017年)
- ミトコンドリアでアセチルCoAを酸化する回路。ここではコハク酸→オキサロ酢酸の変換に関与。
- in situ ハイブリダイゼーション ×2(2023・2016年)
- 標識プローブで特定mRNA/DNAの局在を検出。
- アポトーシス ×2(2013・2012年)
- プログラムされた細胞死。修復不能な損傷をもつ細胞を除去する。
- エピジェネティクス ×2(2017・2014年)
- DNA塩基配列の変化を伴わず、クロマチン修飾などを通じて遺伝子発現状態が定まり、細胞分裂を越えて継承される仕組み。
- エンハンサー ×2(2023・2017年)
- 距離・向きに依存せず標的プロモーターを時空間特異的に活性化する配列。
- オルガネラ(細胞小器官) ×2(2019・2015年)
- 細胞内の機能単位となる構造。膜で囲まれた核・ER・ゴルジ体・リソソーム・エンドソーム・ミトコンドリア・ペルオキシソームなど。
- カルビン回路 ×2(2014・2013年)
- CO2を固定して有機物(GAP)をつくる光合成の炭素固定経路。カルビン・ベンソン回路、還元的ペントースリン酸回路ともいう。葉緑体ストロマで進む。
- カルビン回路(カルビン・ベンソン回路) ×2(2019・2016年)
- ストロマで進む二酸化炭素固定・糖合成の回路。光合成の炭素固定反応(暗反応)。
- カロテノイド ×2(2017・2015年)
- 黄〜橙の補助色素。集光に加え、三重項クロロフィルや一重項酸素を消去する抗酸化色素として過剰光防御に働く。
- キサントフィルサイクル ×2(2017・2015年)
- 低ルーメンpHでビオラキサンチン→(デエポキシ化)→ゼアキサンチンと変換し、熱放散(NPQ)を促す色素の循環。強光下でゼアキサンチンが増える。
- クロロフィル ×2(2017・2015年)
- 光合成の主要な光吸収色素。アンテナ(集光性複合体)で光を集め、反応中心で電荷分離を担う。
- グリオキシソーム ×2(2017・2013年)
- 脂肪を貯蔵した種子・子葉のペルオキシソーム。β酸化とグリオキシル酸回路で脂質を糖へ転換し、暗所の芽生えにエネルギー・炭素を供給する。
- グルコキナーゼ ×2(2023・2014年)
- B細胞の血糖センサー酵素。変異でMODY2。
- ゲノム ×2(2016・2012年)
- ある生物がもつ全遺伝情報(全DNA塩基配列)のこと。
- シナプトタグミン ×2(2023・2014年)
- 分泌小胞のCa²⁺センサー。調節性エキソサイトーシスを担う。
- ストロマ ×2(2017・2014年)
- 葉緑体内部の液相。カルビン・ベンソン回路や多くの生合成、独自DNAの複製・発現の場。
- セントロメア ×2(2017・2016年)
- 染色体のくびれた領域。動原体(キネトコア)が組み立てられ紡錘体微小管が結合し、分裂時の染色体分配を担う。反復配列に富みヘテロクロマチンを形成する。
- チオレドキシン ×2(2017・2014年)
- -SH基をもつ小さな酸化還元タンパク質。還元型が標的酵素のジスルフィド結合を還元して活性を制御する(光活性化の担い手)。
- ドメイン ×2(2016・2012年)
- タンパク質の中で独立に折りたたまれ、機能単位となる領域。
- フェレドキシン ×2(2017・2014年)
- PSIから電子を受け取る鉄硫黄タンパク質。NADP+還元や、チオレドキシンを介した酵素の光活性化に電子を渡す。
- フェレドキシン-チオレドキシン還元酵素(FTR) ×2(2019・2017年)
- 還元型フェレドキシンの電子でチオレドキシンを還元する酵素。光→レドックス制御の橋渡し。
- プライマー ×2(2015・2012年)
- 新生鎖合成の起点となる、鋳型に対合した短い核酸(通常RNA)。伸長に必要な3'-OH末端を提供する。
- プロトクロロフィリド酸化還元酵素(POR) ×2(2019・2013年)
- プロトクロロフィリド+NADPHを光依存的にクロロフィリドへ還元する光駆動酵素。被子植物は光要求型(LPOR)のみをもつ。
- ペプチドホルモン ×2(2019・2017年)
- アミノ酸が連なってできたホルモン(インスリン、成長ホルモン、グルカゴンなど)。水溶性で細胞膜受容体を介して作用する。
- ホルモン応答配列(HRE) ×2(2019・2014年)
- ホルモン-受容体複合体が結合するDNA上の特定配列。ここに結合して標的遺伝子の転写を調節する。
- ラミン ×2(2019・2013年)
- 核ラミナを作る中間径フィラメントタンパク質(ラミンA/B/C)。リン酸化で脱重合する。
- リガンド ×2(2016・2013年)
- 受容体に特異的に結合する分子(ホルモンや低分子など)。
- リボソーム ×2(2012年)
- タンパク質合成(翻訳)を行う装置。rRNAとタンパク質からなる。
- ルビスコ(Rubisco) ×2(2019・2017年)
- RuBP+CO2→2×3-ホスホグリセリン酸を触媒するカルビン回路の中心酵素。
- 二価染色体(四分染色体) ×2(2017・2016年)
- 減数第一分裂前期に相同染色体が対合してできる構造。姉妹染色分体4本からなる。
- 二次性能動輸送 ×2(2015・2013年)
- あるイオンの電気化学勾配を駆動力に、別の物質を勾配に逆らって運ぶ輸送(共輸送・対向輸送)。ATPは間接的に利用。
- 低分子量Gタンパク質(低分子量GTPアーゼ) ×2(2016・2012年)
- Ras・Ranなど約20〜25kDaの単量体GTP結合タンパク質。GTP結合型(活性)とGDP結合型(不活性)を行き来する分子スイッチ。
- 光化学系II(PSII) ×2(2019・2017年)
- 水を分解して電子を取り出し酸素を発生する光合成膜タンパク質複合体。
- 光化学系I(PSI) ×2(2019・2017年)
- 光で電子を高エネルギー化しフェレドキシン・NADPHを還元する光合成膜複合体。
- 分子スイッチ ×2(2016・2012年)
- GTP結合型でON、GDP結合型でOFFとなり、下流因子への結合と情報伝達を切り替える仕組み。
- 加水分解 ×2(2016・2013年)
- 水分子を用いて結合を切断する反応。G6Pアーゼによるリン酸エステルの切断(脱リン酸化)や中性脂肪の分解がこれにあたる。
- 反応中心 ×2(2017・2015年)
- 光化学系の中心にあり、電荷分離を起こす特別なクロロフィル対(PSIIはP680、PSIはP700)。ここで光エネルギーが電子の流れに変換される。
- 受容体型チロシンキナーゼ(RTK) ×2(2017・2012年)
- receptor tyrosine kinaseの略。リガンド結合でチロシン残基を自己リン酸化する膜受容体。インスリン受容体などペプチドホルモン系に多い。
- 姉妹染色分体/非姉妹染色分体 ×2(2017・2016年)
- 複製で生じた同一の2本が姉妹染色分体。相同染色体側の染色分体どうしは非姉妹染色分体で、これらの間で乗換えが起こる。
- 対立遺伝子(アレル) ×2(2017・2016年)
- 同じ遺伝子座に存在する遺伝子の変異型。本問では野生型Aと変異型a。
- 後期(アナフェーズ) ×2(2019・2012年)
- 姉妹染色分体が分離し、それぞれが両極へ動く時期。
- 抗体 ×2(2019・2014年)
- B細胞(形質細胞)が産生する免疫グロブリンというタンパク質。特定の抗原に特異的に結合する。
- 抗原 ×2(2019・2014年)
- 抗体や免疫細胞に認識・結合される物質。ここでは測定対象のホルモンなど。
- 核ラミナ ×2(2019・2013年)
- 核膜のすぐ内側を裏打ちする網目状構造。核の形と機械的強度を支える。
- 核内受容体(細胞内受容体) ×2(2019・2014年)
- 細胞質や核内に存在し、脂溶性ホルモンと結合して転写因子として働く受容体。
- 正のフィードバック ×2(2019・2017年)
- 活性型CDKがCdc25を活性化しWee1を抑えることで、自らの活性化をさらに加速する仕組み。M期入りをスイッチ的にする。
- 気孔 ×2(2016・2013年)
- 葉の表皮にある小さな開口部。1対の孔辺細胞に囲まれ、CO2の取り込みと蒸散(水蒸気の放出)を調節する開閉構造。
- 減数分裂 ×2(2017・2016年)
- 配偶子形成時に染色体数を半減させる細胞分裂。第一・第二分裂の連続で1細胞から4つの半数体細胞ができる。
- 相同染色体 ×2(2017・2016年)
- 大きさ・遺伝子座が対応する、父方・母方1本ずつの染色体対。
- 細胞周期 ×2(2013・2012年)
- G1期→S期→G2期→M期を回る細胞増殖の周期。G1+S+G2をまとめて間期と呼ぶ。
- 膨圧 ×2(2025・2016年)
- 細胞内の水が細胞壁を押す圧力。上昇で開口。
- 葉緑体 ×2(2017・2014年)
- 光合成を行う色素体。二重の包膜、内部のストロマ、積み重なったチラコイドからなる。独自のDNAをもつ。
- 葉緑体(chloroplast) ×2(2019・2015年)
- 光合成を行う色素体。二重包膜に囲まれ、内部にチラコイド膜(グラナ・ストロマチラコイド)とストロマをもつ。
- 負のフィードバック ×2(2019・2014年)
- ある量が基準からずれると、そのずれを打ち消す向きに調節が働く仕組み。恒常性維持の基本原理。
- 電位依存性Ca2+チャネル ×2(2017・2016年)
- 膜電位の変化(脱分極)に応じて開き、Ca2+を通すチャネル。
- 非光化学的消光(NPQ) ×2(2017・2015年)
- 光化学反応(電子伝達)以外の経路、主に熱として、クロロフィルの過剰な励起エネルギーを散らす過程。過剰光からの主要な防御。
- 黄化(etiolation) ×2(2019・2013年)
- 暗所生育でクロロフィルを合成できず黄化し、光を求めて徒長する現象。