生命環境科学系 過去問ナビ東大院 総合文化研究科 広域科学専攻(非公式)
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東大院 生命環境科学系 過去問 2014年実施(平成27年度入試)の出題テーマと傾向

実施
2014年実施(平成27年度入試)
形式
旧形式(理系 13問)
分野
物理学 4問・化学生化学 4問・生物学 5問
特徴
グランドカノニカルとLangmuir吸着、誘電体分極、PKU・分子モーター
用語
この年度の用語ミニ辞典 335語(過去問ナビのクイズで確認できます)
問題文はここに載せていません。大学公式の入試案内ページで「平成26年度実施」の「総合科目(PDF)」(senmon27.pdf)が無料公開されています。 入試案内ページを開く

大問ごとのテーマ

大問分野テーマ・主な用語
第1問物理学物理学
主な用語: グランドカノニカル分布、大分配関数 Z_G、化学ポテンシャル μ、被覆率 θ、Langmuir 等温吸着式、ボルツマン因子、二項定理、熱的ドブロイ波長
第2問物理学物理学
主な用語: 分極 P、分極電荷(束縛電荷)、静電ポテンシャル φ、電気双極子モーメント p、発散定理(ガウスの定理)、線電荷密度 λ、空洞電場、真空の誘電率 ε₀
第3問物理学物理学
主な用語: 歳差運動 (precession)、慣性モーメント、磁気モーメント μ、磁気回転比/ジャイロ磁気比 (κ, γ)、トルク τ、Larmor 歳差、スピン演算子 S、Pauli 行列 σ
第4問物理学物理学
主な用語: 球面振り子、円錐振り子、正規直交基底 e_r,e_θ,e_φ、ラグランジアン、循環座標、角運動量のz成分 L_z、撃力、有効ポテンシャル
第5問化学・生化学化学・生化学
主な用語: シグナルペプチド(シグナル配列)、シグナルペプチダーゼ、トランスロコン(Sec61複合体)、ウエスタンブロット法、移動度(SDS-PAGE)、N結合型糖鎖(N型糖鎖)、オリゴ糖転移酵素、エンドグリコシダーゼH/PNGase F
第6問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 双性イオン(zwitterion)、立体配置(R/S)、エナンチオマー、ジアステレオマー、アロトレオニン(allo-Thr)、pKa(酸解離定数)、Henderson–Hasselbalch式、誘起効果(inductive effect)
第7問化学・生化学化学・生化学
主な用語: マクスウェルの関係式、完全微分(全微分)、熱力学ポテンシャル、内部エネルギーの基本式、エンタルピー H、ギブズ自由エネルギー G、ヘルムホルツ自由エネルギー A、化学ポテンシャル μ
第8問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 井戸型ポテンシャル、シュレーディンガー方程式、波動関数 ψ、エネルギー固有値、境界条件、量子数、プランク定数 h、自由電子模型(FEMO)
第9問生物学生物学
主な用語: フェニルケトン尿症(PKU)、フェニルアラニンヒドロキシラーゼ(PAH)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、水酸化(ヒドロキシル化)、テトラヒドロビオプテリン(BH4)、エキソン(exon)、イントロン(intron)
第10問生物学生物学
主な用語: DNAメチル化、5-メチルシトシン(5mC)、エピジェネティクス、CpG、CpGアイランド、亜硫酸水素ナトリウム(バイサルファイト)、バイサルファイトシークエンス、脱アミノ化
第11問生物学生物学
主な用語: アクチン(actin)、G-アクチン/F-アクチン、アクチンフィラメント(微小繊維, microfilament)、チューブリン(tubulin)、ヘテロダイマー(heterodimer, 異種二量体)、微小管(microtubule)、プロトフィラメント(protofilament)、重合/脱重合(polymerization / depolymerization)
第12問生物学生物学
主な用語: ランゲルハンス島(膵島)、B細胞(β細胞)、インスリン、開口放出(エキソサイトーシス)、GLUT(グルコース輸送体)、グルコキナーゼ、ATP/ADP比、ATP感受性K⁺チャネル(KATPチャネル)
第13問生物学生物学
主な用語: カルビン回路、還元的ペントースリン酸回路、RuBP(リブロース1,5-ビスリン酸)、Rubisco(ルビスコ)、PGA(3-ホスホグリセリン酸)、1,3-ビスホスホグリセリン酸、GAP(グリセルアルデヒド3-リン酸)/DHAP(ジヒドロキシアセトンリン酸)、Ru5P(リブロース5-リン酸)

ほかの年度にも出た用語(55語)

この年度の用語のうち、別の年度の問題にも登場したものです。年度をまたいで繰り返し問われるテーマの目安になります。

グランドカノニカル分布 ほかに 2017年
温度 T と化学ポテンシャル μ が一定(粒子浴と接触)の統計集団。
化学ポテンシャル μ ほかに 2019・2017・2015年
粒子 1 個増やすときの自由エネルギー変化 μ = (∂F/∂N)_{T,V}。相平衡・拡散平衡の指標。
熱的ドブロイ波長 ほかに 2017年
λ=h/√(2πm k_B T)。量子効果が効きだす目安の長さ。
分極電荷(束縛電荷) ほかに 2019年
分極により現れ自由に動けない電荷。体積密度 ρ_b=−div P、面密度 ω=P·n(n は誘電体外向き法線)。
発散定理(ガウスの定理) ほかに 2015年
閉曲面の面積分 ∫_S A·n dS を体積積分 ∫_V(∇·A)dV に変換する定理。本問では ∇·r=3 を用いて ∫_S n·r dS=3V を得る。
慣性モーメント ほかに 2019・2017・2015年
回転のしにくさを表す量。一様な球(半径a・質量M)は中心まわりで (2/5)Ma²。
撃力 ほかに 2017年
非常に短い時間に働く大きな力。その間の有限力(重力・摩擦など)の力積は無視できる。
有効ポテンシャル ほかに 2019年
回転系で遠心力を含めて定義するポテンシャル。その平衡での2階微分から微小振動の振動数 Ω が求まる。
シグナルペプチダーゼ ほかに 2016・2012年
小胞体内腔側でシグナル配列を切断する酵素。
オリゴ糖転移酵素 ほかに 2013年
小胞体内腔で前駆体オリゴ糖をAsnへ転移させる酵素(OST)。
ツニカマイシン ほかに 2012年
N型糖鎖付加(脂質結合型前駆体の合成)を阻害する薬剤。
ゴルジ体 ほかに 2016年
小胞体で作られたタンパク質の糖鎖修飾・選別・輸送を担う細胞小器官。内腔は細胞外と位相的に等価。
フリップフロップ ほかに 2017年
脂質二重層の内層と外層の間を分子が反転移動する運動。リン脂質はまれに起こすが膜タンパク質では起こらない。
スフィンゴミエリン ほかに 2013年
スフィンゴシンを骨格とするスフィンゴ脂質。グリセロール由来でなく外層に多い。
GPIアンカー ほかに 2012年
グリコシルホスファチジルイノシトールでタンパク質C末端を膜外層に繋留する修飾。
ジアステレオマー ほかに 2015年
複数の不斉炭素をもつとき生じる、互いに鏡像でない立体異性体。Ile・Thr の allo 体など。
ジスルフィド結合 ほかに 2019・2013年
2つのシステイン(Cys)のチオール(-SH)が酸化してできる共有結合 -S-S-。三次・四次構造を強固に架橋する。
疎水性相互作用 ほかに 2019年
無極性基が水を避けて集合する現象。周囲の水の秩序化(エントロピー低下)を避ける効果が駆動力で、タンパク質フォールディングの主因。
カオトロピック剤 ほかに 2012年
水の水素結合構造を乱し、水素結合・疎水効果を弱めて変性を促す物質。尿素・グアニジン塩など。
SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) ほかに 2013年
陰イオン界面活性剤 CH₃(CH₂)₁₁OSO₃⁻Na⁺。疎水性相互作用を壊し負電荷を付与してタンパク質を一様に展開させる(SDS-PAGE の原理)。
変性(denaturation) ほかに 2019年
タンパク質・酵素の高次構造(二次・三次・四次)が崩れて天然の機能を失う現象。一次構造(アミノ酸配列)は保持される。可逆・不可逆がある。
エンタルピー H ほかに 2016年
H = U + PV。理想気体では温度のみの関数, dH = Cp dT。
クラペイロンの式 ほかに 2025・2024年
dP/dT=ΔH/(TΔV)。ΔV>0なら加圧で融点上昇。
ファントホッフの式 ほかに 2019年
d(ln K)/dT = ΔH°/(RT²)。吸熱(ΔH°>0)なら K は昇温で増加・冷却で減少。平衡定数の温度依存性を表す。
井戸型ポテンシャル ほかに 2017年
有限区間だけV=0(低い)でその外が高いポテンシャル。幅と深さで束縛状態の数が決まる。無次元量 z₀=a√(2mV₀)/ℏ が目安。
コドン ほかに 2023・2015年
mRNA上の連続3塩基。アミノ酸1個を指定。
一次構造 ほかに 2017・2012年
ポリペプチドのアミノ酸配列。
RT-PCR ほかに 2017・2016年
逆転写(RT)でmRNAをcDNAに変えPCR増幅し、遺伝子発現を検出する手法。
抗体 ほかに 2019年
B細胞(形質細胞)が産生する免疫グロブリンというタンパク質。特定の抗原に特異的に結合する。
抗原 ほかに 2019年
抗体や免疫細胞に認識・結合される物質。ここでは測定対象のホルモンなど。

ほかは過去問ナビの用語クイズで確認できます。

テーマ名と用語は、運営者が各問を解いて整理したものです(公式の分類ではありません)。各問の模範解答・解説は note の解答・解説集(有料) にあります。