生命環境科学系 過去問ナビ東大院 総合文化研究科 広域科学専攻(非公式)
サクッとツール › 過去問ナビ › 2016年実施

東大院 生命環境科学系 過去問 2016年実施(平成29年度入試)の出題テーマと傾向

実施
2016年実施(平成29年度入試)
形式
旧形式(理系 12問)
分野
物理学 4問・化学生化学 4問・生物学 4問
特徴
2状態モデル・ケプラー・量子測定・光学、膜トポロジー・GTPアーゼ
用語
この年度の用語ミニ辞典 288語(過去問ナビのクイズで確認できます)
問題文はここに載せていません。大学公式の入試案内ページで「平成28年度実施」の「総合科目(PDF)」(senmon29.pdf)が無料公開されています。 入試案内ページを開く

大問ごとのテーマ

大問分野テーマ・主な用語
第1問物理学物理学
主な用語: ミクロカノニカル分布、カノニカル分布、分配関数 Z、エントロピー S、スターリングの公式、混合エントロピー、β(逆温度)
第2問物理学物理学
主な用語: 二次元極座標 (r,φ)、基本ベクトル e_r,e_φ、中心力、角運動量、面積速度、保存力、力学的エネルギー、ビネの式(軌道方程式)
第3問物理学物理学
主な用語: ボルンの規則、エルミート演算子、完全性関係(閉包関係)、規格の保存(ユニタリ性)、期待値、ゆらぎ(標準偏差)、不確定性関係、アンサンブル測定
第4問物理学物理学
主な用語: 倒立実像、結像公式、横倍率、フーリエ変換、sinc関数、単スリット回折、分解能、屈折率 n
第5問化学・生化学化学・生化学
主な用語: ハイドロパシープロット、疎水性/親水性、膜貫通領域、シグナル配列(シグナルペプチド)、シグナルペプチダーゼ、停止転移配列、シグナルアンカー配列、SRP(シグナル認識粒子)
第6問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 断熱過程、可逆過程、定積熱容量 Cv、定圧熱容量 Cp、比熱比 γ、内部エネルギー U、エンタルピー H、エントロピー S
第7問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 反応次数 (reaction order) n、速度定数 (rate constant) k、半減期 (half-life) t₁/₂、一次反応 (first-order)、二次反応 (second-order)、零次反応 (zero-order)、初速度法 (initial-rate method)、初速度 (initial rate) v₀
第8問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 不斉炭素(キラル中心)、CIP順位則、R/S表示、くさび/破線、D/L と (+)/(−)、いす形配座(chair)、アキシアル/エクアトリアル、ピラノース
第9問生物学生物学
主な用語: 低分子量Gタンパク質(低分子量GTPアーゼ)、GTP/GDP、分子スイッチ、スイッチI・スイッチII領域、GEF(グアニンヌクレオチド交換因子)、GAP(GTPアーゼ活性化タンパク質)、GTPアーゼ活性、アルギニンフィンガー
第10問生物学生物学
主な用語: SNP(一塩基多型)、ゲノム、多型(polymorphism)、対立遺伝子(アレル)、遺伝的マーカー、椎骨、家畜化(ドメスティケーション)、人為選択(人為淘汰)
第11問生物学生物学
主な用語: グルコース-6-ホスファターゼ(G6Pアーゼ)、糖原病I型(フォン・ギールケ病, von Gierke病)、グリコーゲン、糖新生、グリコーゲン分解(glycogenolysis)、インスリン、ランゲルハンス島(膵島)B細胞(β細胞)、グルカゴン
第12問生物学生物学
主な用語: 気孔、孔辺細胞(guard cell)、蒸散、膨圧、C3植物、C4植物、CAM植物、フォトトロピン(phototropin, phot1/phot2)

ほかの年度にも出た用語(71語)

この年度の用語のうち、別の年度の問題にも登場したものです。年度をまたいで繰り返し問われるテーマの目安になります。

カノニカル分布 ほかに 2013年
温度Tの熱浴と接する系の分布。状態iの確率は exp(−βEᵢ) に比例。β=1/(k_B T)。
分配関数 Z ほかに 2019・2017・2012年
全状態にわたる e^(−βE) の和(古典は位相空間積分/(h^N N!))。ここから E, S, μ など熱力学量を導く母関数。
エントロピー S ほかに 2015年
S=k_B log W(ボルツマンの原理)。Wは条件を満たす微視状態数。
スターリングの公式 ほかに 2012年
大きな整数Mで log M!≈M log M−M。多数系のエントロピー評価に必須の近似。
中心力 ほかに 2012年
常に一定点(中心)を向く力。万有引力やクーロン力が例。中心まわりの力のモーメントが0になる。
角運動量 ほかに 2017年
回転の勢い。スピン Iω と中心の並進による寄与 Mav の和。外力のモーメントが0なら保存する。
不確定性関係 ほかに 2015年
δx·δp ≥ ℏ/2。位置と運動量のゆらぎを同時に任意に小さくはできない。
ハイドロパシープロット ほかに 2017・2012年
配列に沿って疎水性度を窓平均してプロットした図。膜貫通ヘリックス(疎水領域)の位置と本数を予測する。
膜貫通領域 ほかに 2012年
脂質二重層を貫通する約20残基の疎水性α-ヘリックス。ハイドロパシープロットで疎水性ピークとして現れる。
シグナルペプチダーゼ ほかに 2014・2012年
小胞体内腔側でシグナル配列を切断する酵素。
I型膜タンパク質 ほかに 2012年
切断型シグナル配列+停止転移配列を持ち、N末端が内腔側・C末端が細胞質側になる1回膜貫通型。タンパク質Xがこれに当たる。
ゴルジ体 ほかに 2014年
小胞体で作られたタンパク質の糖鎖修飾・選別・輸送を担う細胞小器官。内腔は細胞外と位相的に等価。
ウエスタンブロッティング ほかに 2015年
電気泳動後に膜へ転写し抗体で特定タンパク質を検出する手法。分子量シフトの検出にも使う。
蛍光量子収率 ほかに 2012年
吸収した光子数に対する放出蛍光光子数の割合 Φ=k_r/(k_r+k_nr)。温度上昇で無輻射失活が増え低下する。
ストークスシフト ほかに 2024・2012年
吸収極大と蛍光極大の波長差。ダイクロイック分離の根拠。
エドマン分解 ほかに 2017年
PITC を用い N 末端から1残基ずつ PTH-アミノ酸として切断・同定し配列を読む方法。
等電点(pI) ほかに 2023年
正味電荷0のpH。溶解度が最小。
可逆過程 ほかに 2015年
各瞬間に平衡を保ちながら進む理想的過程。可逆断熱は等エントロピー(ΔS = 0)。
エンタルピー H ほかに 2014年
H = U + PV。理想気体では温度のみの関数, dH = Cp dT。
熱力学的状態方程式 ほかに 2017年
(∂U/∂V)_T = −P + T(∂P/∂T)_V。内部エネルギーの体積依存を状態量で表す関係。
ギブズエネルギー G ほかに 2015年
G = H − TS。定温定圧で ΔG < 0 が自発。ΔG = ΔH − TΔS。
ヘスの法則 ほかに 2015年
反応熱(状態量変化)は経路によらず始・終状態のみで決まる。
起電力 E ほかに 2012年
電池が生む電位差。ΔG° = −nFE°(n は移動電子数)。E° > 0 で自発。
ファラデー定数 F ほかに 2015・2012年
電子1 mol あたりの電気量, F = 9.649×10⁴ C mol⁻¹。
気体定数 R ほかに 2015年
R = 8.314 J K⁻¹ mol⁻¹。理想気体 PV = nRT に現れる。
不斉炭素(キラル中心) ほかに 2017年
互いに異なる4つの基が結合した炭素。鏡像異性を生む立体中心。sp² 炭素や等価な基を2つもつ炭素は不斉炭素ではない。
アキシアル/エクアトリアル ほかに 2017年
いす形六員環の置換基の向き。アキシアルは環軸に平行(縦)、エクアトリアルは環の外側に張り出す(横)。かさ高い基はエクアトリアルが安定。
ワトソン・クリック塩基対 ほかに 2013年
A·T(A·U)とG·Cの相補的水素結合対。
プリン/ピリミジン塩基 ほかに 2013年
プリン=二環(A,G)、ピリミジン=一環(C,U,T)。
インターカレーション ほかに 2012年
平面芳香族分子が塩基対間へ挿入・積層される結合様式。

ほかは過去問ナビの用語クイズで確認できます。

テーマ名と用語は、運営者が各問を解いて整理したものです(公式の分類ではありません)。各問の模範解答・解説は note の解答・解説集(有料) にあります。