生命環境科学系 過去問ナビ東大院 総合文化研究科 広域科学専攻(非公式)
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東大院 生命環境科学系 過去問 2013年実施(平成26年度入試)の出題テーマと傾向

実施
2013年実施(平成26年度入試)
形式
旧形式(理系 13問)
分野
物理学 4問・化学生化学 4問・生物学 5問
特徴
ゆらぎ・デバイ遮蔽・コヒーレント状態、酵素触媒・ルビスコ
用語
この年度の用語ミニ辞典 303語(過去問ナビのクイズで確認できます)
問題文はここに載せていません。大学公式の入試案内ページで「平成25年度実施」の「専門科目(PDF)」(senmon26.pdf)が無料公開されています。 入試案内ページを開く

大問ごとのテーマ

大問分野テーマ・主な用語
第1問物理学物理学
主な用語: カノニカル分布、分配函数 Z、状態密度 Ω(E)、逆温度 β、定積熱容量 Cᵥ、エネルギーゆらぎ、等分配則、相対ゆらぎ
第2問物理学物理学
主な用語: ガウスの法則、誘電率 ε、ポアソン方程式、ボルツマン分布、デバイ-ヒュッケル理論、デバイ長 1/κ、遮蔽クーロン(湯川型)ポテンシャル、イオン雰囲気(対イオン雲)・電気二重層
第3問物理学物理学
主な用語: 消滅演算子 â、生成演算子 â†、交換関係 [â,â†]=1、数演算子 n̂=â†â、数状態(Fock 状態)|n⟩、基底状態 |0⟩、零点ゆらぎ、コヒーレント状態 |α⟩
第4問物理学物理学
主な用語: 終端速度 v_T、粘性抵抗、慣性抵抗、時定数 τ、数密度 n、完全弾性衝突、平均自由行程、平行平板コンデンサ
第5問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 求核アシル置換、酸無水物、分子間/分子内反応、近接・配向効果(approximation)、活性化エントロピー ΔS‡、有効モル濃度(effective molarity)、Thorpe–Ingold 効果(gem-二置換効果)、Diels–Alder 反応
第6問化学・生化学化学・生化学
主な用語: チャネルタンパク質、運搬体タンパク質(トランスポーター)、共役輸送、シンポート(同方向輸送)、アンチポート(対向・交換輸送)、ユニポート(単輸送)、二次性能動輸送、ゲート(開閉機構)
第7問化学・生化学化学・生化学
主な用語: リガンド、受容体タンパク質、解離定数 Kd、占有率(結合率)θ、飽和(結合曲線)、平衡定数 K、Hillプロット、受容体二量体化
第8問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 吸光光度法、吸光度 A、ランベルト・ベールの法則、モル吸光係数 ε、光路長 l、石英セル、核酸塩基、ワトソン・クリック塩基対
第9問生物学生物学
主な用語: 酵素、基質 (S)、生成物 (P)、ミカエリス-メンテンの式、Vmax(最大反応速度)、Km(ミカエリス-メンテン定数)、kcat(触媒定数・代謝回転数)、kcat/Km(特異性定数・触媒効率)
第10問生物学生物学
主な用語: BrdU(ブロモデオキシウリジン)、チミジン、連続標識法、免疫染色、細胞周期、S期(DNA合成期)、M期(分裂期)、G1期・G2期
第11問生物学生物学
主な用語: ルビスコ(RuBisCO)、カルビン回路、炭素固定、RuBP、触媒回転数(kcat)、光呼吸、CO₂濃縮機構(CCM)、C4植物/C4光合成
第12問生物学生物学
主な用語: 黄化(etiolation)、光形態形成、クロロフィル(葉緑素)、プロトクロロフィリド(Pchlide)、プロトクロロフィリド酸化還元酵素(POR)、胚軸(下胚軸)、フック(apical hook、頂端フック)、茎頂分裂組織
第13問生物学生物学
主な用語: 細胞内シグナル伝達 (signal transduction)、リガンド (ligand)、EGF(上皮成長因子, epidermal growth factor)、受容体 (receptor)、受容体型チロシンキナーゼ(RTK, receptor tyrosine kinase)、リン酸化 (phosphorylation)、脱リン酸化 (dephosphorylation)、プロテインキナーゼ/タンパク質リン酸化酵素 (protein kinase)

ほかの年度にも出た用語(47語)

この年度の用語のうち、別の年度の問題にも登場したものです。年度をまたいで繰り返し問われるテーマの目安になります。

カノニカル分布 ほかに 2016年
温度Tの熱浴と接する系の分布。状態iの確率は exp(−βEᵢ) に比例。β=1/(k_B T)。
等分配則 ほかに 2019年
古典系で各 2 次の自由度が (1/2)k_B T を担う。1次元調和振動子は運動+ポテンシャルで k_B T/粒子。
最小不確定状態 ほかに 2024年
δxδp=ℏ/2 を満たす状態。調和振動子の基底状態が該当。
ホスホジエステル結合 ほかに 2012年
糖の 3'-O と次の糖の 5'-O をリン P が橋渡しする –O–P(=O)(O⁻)–O– 結合。
プリン/ピリミジン ほかに 2024・2017年
二環性(A,G)/単環性(C,T,U)の含窒素塩基。
二次性能動輸送 ほかに 2015年
あるイオンの電気化学勾配を駆動力に、別の物質を勾配に逆らって運ぶ輸送(共輸送・対向輸送)。ATPは間接的に利用。
側方拡散 ほかに 2017年
分子が膜面内を横方向に移動する熱運動。リン脂質・膜タンパク質に共通。
オリゴ糖転移酵素 ほかに 2014年
小胞体内腔で前駆体オリゴ糖をAsnへ転移させる酵素(OST)。
リン酸化 ほかに 2012年
タンパク質のセリン・トレオニン・チロシンの水酸基にリン酸基を付加する翻訳後修飾。
スフィンゴミエリン ほかに 2014年
スフィンゴシンを骨格とするスフィンゴ脂質。グリセロール由来でなく外層に多い。
リガンド ほかに 2016年
受容体に特異的に結合する分子(ホルモンや低分子など)。
SDS-PAGE ほかに 2019・2017・2016・2015・2012年
SDS で変性・均一荷電させたタンパク質を分子量に応じて分離する電気泳動。分子量マーカーとの比較で分子量を推定できる。
FRET ほかに 2023年
近接2蛍光色素間の非放射的エネルギー移動。相互作用を検出。
ランベルト・ベールの法則 ほかに 2012年
A = εcl。吸光度は溶質のモル濃度cと光路長lに比例する。
モル吸光係数 ε ほかに 2012年
濃度1 M・光路長1 cmあたりの吸光度。物質固有の値。単位 M⁻¹cm⁻¹(=L·mol⁻¹·cm⁻¹)。
ワトソン・クリック塩基対 ほかに 2016年
A·T(A·U)とG·Cの相補的水素結合対。
プリン/ピリミジン塩基 ほかに 2016年
プリン=二環(A,G)、ピリミジン=一環(C,U,T)。
芳香族アミノ酸 ほかに 2015年
Trp・Tyr・Phe。280 nm付近の吸収はTrp>Tyr>Pheの順。
A260/A280比 ほかに 2023年
DNA純度指標。dsDNAで≈1.8、低いとタンパク質混入。
分子ふるい効果 ほかに 2019・2016年
ゲルの網目が大きい分子ほど通りにくくする効果。SDS-PAGE での分子量分離を担う。
変性 ほかに 2019年
非共有結合的相互作用が壊れてタンパク質の高次構造がほどけ、天然の立体構造・機能が失われること。
尿素 ほかに 2012年
水素結合を壊す変性剤。RNAの二次構造を除く変性PAGEに用いる。(NH₂)₂C=O。
SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) ほかに 2014年
陰イオン界面活性剤 CH₃(CH₂)₁₁OSO₃⁻Na⁺。疎水性相互作用を壊し負電荷を付与してタンパク質を一様に展開させる(SDS-PAGE の原理)。
ジスルフィド結合 ほかに 2019・2014年
2つのシステイン(Cys)のチオール(-SH)が酸化してできる共有結合 -S-S-。三次・四次構造を強固に架橋する。
ウエスタンブロット ほかに 2012年
電気泳動後にタンパク質を膜へ転写し、抗体で特定タンパク質を検出する方法。
抗原抗体反応 ほかに 2019年
抗体が特定の抗原(エピトープ)を鍵と鍵穴のように特異的に認識して結合する反応。
ブロッキング ほかに 2019年
スキムミルクや BSA で膜の空き部位を覆い、抗体の非特異吸着による背景を抑える操作。
モータータンパク質 ほかに 2023・2012年
ATP加水分解で細胞骨格上を一方向に動く酵素。
加水分解 ほかに 2016年
水分子を用いて結合を切断する反応。G6Pアーゼによるリン酸エステルの切断(脱リン酸化)や中性脂肪の分解がこれにあたる。
遷移状態 ほかに 2019年
反応経路のエネルギー最高点にある不安定な状態。触媒(酵素)はこれを安定化して Eₐ を下げる。

ほかは過去問ナビの用語クイズで確認できます。

テーマ名と用語は、運営者が各問を解いて整理したものです(公式の分類ではありません)。各問の模範解答・解説は note の解答・解説集(有料) にあります。