生命環境科学系 過去問ナビ東大院 総合文化研究科 広域科学専攻(非公式)
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東大院 生命環境科学系 過去問 2019年実施(令和2年度入試)の出題テーマと傾向

実施
2019年実施(令和2年度入試)
形式
旧形式(理系 11問)
分野
物理学 4問・化学生化学 3問・生物学 4問
特徴
旧形式11問。力学・電磁気・量子・統計を一巡、緩衝液・脂肪酸・細胞周期
用語
この年度の用語ミニ辞典 319語(過去問ナビのクイズで確認できます)
問題文はここに載せていません。大学公式の入試案内ページで「2019年度実施」の「総合科目(PDF)」(senmon2020.pdf)が無料公開されています。 入試案内ページを開く

大問ごとのテーマ

大問分野テーマ・主な用語
第1問物理学物理学
主な用語: 抗力(束縛力)、遠心力、平衡位置、微小振動(単振動)、有効ポテンシャル、動径方向・方位方向、転がり(すべらない)条件、慣性モーメント
第2問物理学物理学
主な用語: 分極ベクトル P、電束密度 D(電気変位)、誘電率 ε・電気感受率 χ、分極電荷(束縛電荷)、真電荷(自由電荷)、誘電体境界の接続条件、静電容量 C
第3問物理学物理学
主な用語: 定常状態のシュレディンガー方程式、確率流密度 j、反射率・透過率 R,T、定在波、エバネッセント波(減衰波)、トンネル効果、共鳴透過(ラムザウアー・タウンゼント効果)、パウリ行列
第4問物理学物理学
主な用語: 分配関数 Z、1/(h^N N!)、等分配則、スターリング近似、化学ポテンシャル μ、フェルミ分布 f_F、ボーズ分布 f_B、マクスウェル・ボルツマン分布 f_M
第5問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 酸解離定数 Kₐ / pKₐ、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式、緩衝液(buffer)、緩衝能(buffer capacity)、標準エンタルピー変化 ΔH°、ファントホッフの式、ルシャトリエの原理、Tris
第6問化学・生化学化学・生化学
主な用語: PAGE(ポリアクリルアミドゲル電気泳動)、SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、SDS-PAGE、native PAGE(非変性 PAGE)、電気泳動移動度、変性、高次構造、電荷/質量比
第7問化学・生化学化学・生化学
主な用語: 脂肪酸合成酵素 (FAS)、KSドメイン(β-ケトアシル合成酵素)、ACP(アシルキャリアタンパク質)、ホスホパンテテイン、アセチルCoA、マロニルCoA、クライゼン縮合、脱炭酸
第8問生物学生物学
主な用語: CDK(サイクリン依存性キナーゼ)、サイクリン、MPF(M期促進因子)、CAK(CDK活性化キナーゼ)、Wee1/Myt1、Cdc25、Tループ、正のフィードバック
第9問生物学生物学
主な用語: 黄化芽生え(etiolated seedling)、黄化(etiolation)、脱黄化・緑化(de-etiolation, greening)、子葉(cotyledon)、色素体(plastid)、エチオプラスト(黄化色素体, etioplast)、プロラメラボディ(前葉緑体小体, prolamellar body, PLB)、プロチラコイド(prothylakoid)
第10問生物学生物学
主な用語: ラジオイムノアッセイ法(RIA)、抗原抗体反応、抗体、抗原、放射性同位体(ラジオアイソトープ)、競合(競合的結合)、標準曲線(検量線)、インスリン
第11問生物学生物学
主な用語: 真核細胞(eukaryote)、オルガネラ(細胞小器官)、サイトゾル(cytosol、細胞質基質)、小胞体(ER, endoplasmic reticulum)、トランスロコン(translocon, Sec61)、核膜孔複合体(NPC, nuclear pore complex)、TOM/TIM 複合体、ペルオキシソーム輸送(Pex 系)

ほかの年度にも出た用語(55語)

この年度の用語のうち、別の年度の問題にも登場したものです。年度をまたいで繰り返し問われるテーマの目安になります。

有効ポテンシャル ほかに 2014年
回転系で遠心力を含めて定義するポテンシャル。その平衡での2階微分から微小振動の振動数 Ω が求まる。
慣性モーメント ほかに 2017・2015・2014年
回転のしにくさを表す量。一様な球(半径a・質量M)は中心まわりで (2/5)Ma²。
分極電荷(束縛電荷) ほかに 2014年
分極により現れ自由に動けない電荷。体積密度 ρ_b=−div P、面密度 ω=P·n(n は誘電体外向き法線)。
分配関数 Z ほかに 2017・2016・2012年
全状態にわたる e^(−βE) の和(古典は位相空間積分/(h^N N!))。ここから E, S, μ など熱力学量を導く母関数。
等分配則 ほかに 2013年
古典系で各 2 次の自由度が (1/2)k_B T を担う。1次元調和振動子は運動+ポテンシャルで k_B T/粒子。
スターリング近似 ほかに 2017年
ln N! ≈ N ln N − N(N ≫ 1)。エントロピー・化学ポテンシャル計算で多用。
化学ポテンシャル μ ほかに 2017・2015・2014年
粒子 1 個増やすときの自由エネルギー変化 μ = (∂F/∂N)_{T,V}。相平衡・拡散平衡の指標。
状態密度 D(ε) ほかに 2015年
単位エネルギーあたりの一粒子状態数。本問は等間隔準位 ε_n = ℏωn を連続化して D(ε) = 1/(ℏω)。
ファントホッフの式 ほかに 2014年
d(ln K)/dT = ΔH°/(RT²)。吸熱(ΔH°>0)なら K は昇温で増加・冷却で減少。平衡定数の温度依存性を表す。
変性(denaturation) ほかに 2014年
タンパク質・酵素の高次構造(二次・三次・四次)が崩れて天然の機能を失う現象。一次構造(アミノ酸配列)は保持される。可逆・不可逆がある。
疎水性相互作用 ほかに 2014年
無極性基が水を避けて集合する現象。周囲の水の秩序化(エントロピー低下)を避ける効果が駆動力で、タンパク質フォールディングの主因。
ジスルフィド結合 ほかに 2014・2013年
2つのシステイン(Cys)のチオール(-SH)が酸化してできる共有結合 -S-S-。三次・四次構造を強固に架橋する。
定常状態近似 ほかに 2023・2015年
中間体の d[中間体]/dt≈0 と置く近似。
ミカエリス・メンテン式 ほかに 2017年
v = Vₘₐₓ[S]/(Kₘ + [S])。酵素反応の初速度と基質濃度の関係式。Vₘₐₓ = k₂[E]₀。
遷移状態 ほかに 2013年
反応経路のエネルギー最高点にある不安定な状態。触媒(酵素)はこれを安定化して Eₐ を下げる。
SDS-PAGE ほかに 2017・2016・2015・2013・2012年
SDS で変性・均一荷電させたタンパク質を分子量に応じて分離する電気泳動。分子量マーカーとの比較で分子量を推定できる。
変性 ほかに 2013年
非共有結合的相互作用が壊れてタンパク質の高次構造がほどけ、天然の立体構造・機能が失われること。
分子ふるい効果 ほかに 2016・2013年
ゲルの網目が大きい分子ほど通りにくくする効果。SDS-PAGE での分子量分離を担う。
ブロッキング ほかに 2013年
スキムミルクや BSA で膜の空き部位を覆い、抗体の非特異吸着による背景を抑える操作。
抗原抗体反応 ほかに 2013年
抗体が特定の抗原(エピトープ)を鍵と鍵穴のように特異的に認識して結合する反応。
表面プラズモン共鳴(SPR) ほかに 2015年
金属薄膜表面の屈折率変化を共鳴角のシフトとして検出し、結合をリアルタイム・無標識で測る手法。
アセチルCoA ほかに 2014・2013年
開始基質。CH₃-CO-S-CoA。脂肪酸鎖のメチル末端側2炭素を供給する。
正のフィードバック ほかに 2017年
活性型CDKがCdc25を活性化しWee1を抑えることで、自らの活性化をさらに加速する仕組み。M期入りをスイッチ的にする。
核ラミナ ほかに 2013年
核膜のすぐ内側を裏打ちする網目状構造。核の形と機械的強度を支える。
ラミン ほかに 2013年
核ラミナを作る中間径フィラメントタンパク質(ラミンA/B/C)。リン酸化で脱重合する。
紡錘体 ほかに 2016・2012年
微小管でできた装置。動原体を介して染色体を捕らえ、両極へ分配する。
Cdc20 ほかに 2012年
APC/Cの活性化補助因子。SAC充足後にAPC/Cを活性化し、後期開始を合図する。
コヒーシン ほかに 2017・2016・2012年
姉妹染色分体をつなぎとめる環状タンパク質複合体。Scc1(クレイシン)サブユニットがセパラーゼに切断される。
動原体(キネトコア) ほかに 2017・2016年
染色体のセントロメア上に作られ、紡錘体微小管が結合するタンパク質構造。
後期(アナフェーズ) ほかに 2012年
姉妹染色分体が分離し、それぞれが両極へ動く時期。

ほかは過去問ナビの用語クイズで確認できます。

テーマ名と用語は、運営者が各問を解いて整理したものです(公式の分類ではありません)。各問の模範解答・解説は note の解答・解説集(有料) にあります。